はじめて会う方には情報収集をどのように行っているのかいつも聞かれるのですが、ここ数年変化はしていないので10周年ということもあってここで紹介したいと思います。
フィードリーダー
情報収集の基本はフィードリーダーです。幾つかのフィードリーダーを使ってきましたが、ここ数年はGoogleリーダーに落ち着いていました。そこにきて2013年07月のGoogleリーダー終了騒動が起こりました。元々早い段階でFeedlyがGoogleリーダー終了後もサポートを表明していたので、2013年05月頃には乗り換えを行い、さらにこれまで使っていたiPhoneアプリのフィードリーダーがFeedlyに対応していなかったのでReederに乗り換えを行っています
登録しているフィードは約100程度で、ほぼソフトウェア系と海外のニュース系となっている。日本のニュースメディアはCNET Japanだけで、日本のブログは購読していません。元々購読していたブログもあるのですが、個人的な満足感以上の何物でもなかったため購読をやめてしまいました。大事なのはアウトプットにつながるか否かです。アウトプットにつながらないのであれば、それはインプットしてもムダと考えるようにしています。情報収集にあてられる時間も限りがあるので、なるべく有効に使わないといけません。そう考えるとなるべくインプットを減らし、S/Nを高めていく工夫が必要です。
一次ソースをあたる
もう一つ大事なのは一次ソースをあたることです。ここでいう一次ソースとはソフトウェアプロジェクトの本サイトのことです。メディアやブログで紹介されるソフトウェアも大事ですが、そこにはすでにタイムラグが生じています。一次ソースを提供しているサービスを利用することで、なるべく早く情報に到達できるようになります。しかし逆に一次ソースはノイズも多いという問題があります。そこで日々情報をチェックしていくことで使えそうか、そうでないかフィルタリングしていく必要が出てきます。
一次ソースとして便利なサイトは以下があります。
はてなブックマークのオープンソースタグ(新着順)
DeliciousのOpen sourceタグ
Hacker News
RedditのOpen sourceタグ
freshmeat
この辺りの情報をチェックすると、必要な情報はおおむね手に入るでしょう。例えば自分がプログラマーでソフトウェアを開発したとすれば、流行ることを期待してはてなブックマークにセルフブクマする訳です。それをMOONGIFTがキャッチすると言った具合です。
ただし前述の通りノイズが多くなります。そのため本当に自分にとって必要な(つまりアウトプットにつながる)情報に対してのみ用いるのが良いでしょう。
情報収集に使う時間
これも頻繁に聞かれますが、平均一日2〜3時間程度です。Feedlyのチェックだけであればそこまで時間は使わないのですが、まずストックしておいて各URLを実際に開いて、メモしたりブックマークしたりしている時間を合わせるとそれくらいになります。Feedlyのチェック自体は朝と夜の2回くらいは行うようにしています。そうしないとあっという間に数百件になってしまい、チェックだけで時間がかかってしまうからです。
ブックマーク時の注意点
MOONGIFTでは気になったソフトウェアをはてなブックマークに登録していますが、その際に必ずどういったソフトウェアであるか一言コメントを書くようにしています。つまり無言のブックマークはなしです。そうする利点は二つあります。一つは後で検索した時に引っかかるようにすること、もう一つは再度チェックするというムダを省くためです。自分自身が分かれば良い程度のメモなので、内容が間違っていたとしても気にする必要はありません。検索で出てくるように大事なことだけは洩れなくすれば良いだけです。
後、その際にタグは使っていません。タグは一見すると便利な機能に思えるのですが、あえて分類分けする意味が感じられないのです。なぜならMOONGIFTで紹介したソフトウェアのブックマークは消してしまうからです。ここにあるのは未紹介のソフトウェアのみとすれば、紹介済みかどうかのチェックはいりません。あくまでも一時的なブックマークと考えると、タグを考えてつけておくよりも読める説明文として書き、検索で見つけられるようにしておく方が手軽なのです。
次は小山哲志さんによる特別寄稿:OSSコミュニティ進化論です。オープンソース・コミュニティを支え続けている小山さんならではの視点による記事です!
10周年記念特集!「オープンソース×10年」
こっそり教えるMOONGIFTの情報収集法
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